やつは雨の日にやって来た。

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「……つまりあんちゃんの周りの重力をこの鞘でつつくことによってあんちゃん自身を無重力にすることができます」風刃につつかれる俺。 「……それで投げます」 悪魔に投げられる俺。 って、え!?えー!! 投げられてる、投げられてるよ、俺。昔のアニメ「ドラ○もん」でこのような歌詞がある「空を飛びたいな」と……ただし、「自由に」が入る。 俺は今、自由じゃないが空を飛んでいます、いや、飛ばされてる。 ん? あれ? どうやって止まるのかな、これ?速度はそんなに大きいものじゃないけど、異界人とはいえ非力な女の子が投げたものだし、まぁ、もう見えんくなったけども。風抵抗もないようだし、摩擦も、重力もない、俺このまま空を飛行し続けるのかなあ? 「っ!?」
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