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「遅かったな、雨宮亮太」
女の子はかなり怒っていた。
でも、なんで知っているのだろうか?
「傘に名前が書いてあった」
やってしまった……たとえ、人違いでも同姓同名なんだ。
ああ、コイツ、こっちにさっきの銃を向けてるよ。
あ、雨やんだな。
「くけけけ、なんか言い残すことはないか」
なんて変な笑い方なんだ、というよりなんで俺は殺されるのだ。
人違いなのに……
「なんでって。そりゃ……なんでだったっけ……ああ、お前がこの私にさっき嘘をついたからだ」
あいたたた、この女の子いたいよ。嘘をついた前から、殺す、みたいなことをいってたじゃないか。それに、僕、君が探してるウンコの雨宮亮太じゃないのに。
「んじゃね、雨宮亮太……」
女の子の銃からパァン!!と音がなったな……
あぁ、俺に向けて打たれてる……
いま宙に浮いてるよ……弾が……
マジでスローモーションでみえるんだね。
……あれ、弾が消えた、なんで……
「……危機一髪でしたね」
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