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「……思い出したくありません」
その言葉を聞いて俺は言葉を失う。
そりゃそうだ……ん、なんでじゃあ目の前にいるの。
ま、まさか。
「おばけっすか」
「違うわよ、ゲス」
おっと、ウンコの彼女、ここに見参(まあ、いたんですけど)
「輪廻転生って聞いたことあるでしょ」
輪廻転生、死ぬことによって、天界、人間界、阿修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界
の
この6つの界をループして生き続けるだったっけ。
「アンタが助けたその子は死んで地獄界に逝って、んで、人間界に戻ってきたってわけ。でしょ、悪魔さん」
あいたたた
「……はい、天使さんの言う通りです」
あいたたた×2
「ちなみに私は天界から来たのよ」
あいたたた×3
「アンタを殺しにわざわざ1つ下の界まで来たんだから、素直に殺されなさい」
意味がわかんない。
「まてまて、お前が殺すべきなのは「雨宮亮太」だろ、もう一人の」
「誰だよ」
おやおや、自称、天使さん、まだ間違いに気づいてないなんてな。
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