マリオネットシンドローム

7/13
前へ
/16ページ
次へ
その日の晩 香奈恵は悠里の携帯に電話を掛けた。 『もしもし~? カナどうしたの?』 「うん ちょっと相談があって……」 『どうしたの?そんな改まって。 まぁいいや。言ってみ?』 「うん・・・どうやったらそんなに明るく振る舞えるのかなぁって」 『なーんだ そんなことか』 「なんだってなによ~ これでも真剣に悩んでるんだから」 『あはは ごめんごめん♪ んーとねぇ じゃ私の言うこと聞いてくれたら教えてあげる♪」 「そんなぁ… わかった 私にできることなら」 『そうこなくっちゃ♪ じゃあ明日学校で言うよ。』 「うん、わかった じゃあおやすみ」 『うん おやすみ♪』 静かに電話を切り 香奈恵は深い眠りについた それから歯車が狂い始めるのを知らずに…
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加