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――パンッ...
暗い道に、乾いた音が響く。
「ギャァアァ---」
その音の餌食になった"アイツ"は、苦しそうな声をあげてその場に倒れた。
緑色の不気味な血が、黒い地面に広がる。
俺はそれを撃ったのだ。
しばらく痛みに暴れていた"アイツ"の動きもだんだん弱くなり、完全に動かなくなったのを確認してから、俺はそれに近づいた。
ぐったりとしていて、もう動く様子はない。
肩でしていた息も落ち着きを取り戻し、ここにいても危険なだけだと判断した俺は移動しようとゆっくりと歩きだした。
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