129人が本棚に入れています
本棚に追加
調理場の小さな、といってもごく普通のテーブルに3人
母
『こういう時間も悪くないわね。あ、ねえひかるさん!楓くん大きくなったわね!カッコ良くなって♪』
最後の言葉はさくらを横目で見ながら言った
ひかる
『そおかしら♪お嬢様と同じ学校ですの、学校で見たことあるかしら?』
さくら
『あ~、うん、席が後ろで。』
するとおば様2人が
『まぁ!』なんて両手を合わせて目をキラキラさせている
な、なにを期待しているのだ
すると抜群のタイミングで
楓が調理場へ入ってくる
母親の姿が視界に入るなり足を止め、軽く頭を下げる
にんまりとする母親
楓
『母さん、買い出しの領収書取りに来た。』
ひかる
『あ、お父さんに頼まれたのね。まとめて後で私が持って行くわ。』
母
『楓くんもひと息ついたら??』
楓
『お言葉に甘えて。』
ひかるがコーヒーの用意をする。やかんに水を入れ沸騰するのを待つ。
母
『さてと、残りの仕事片づけないと!』
残り一口をぐびっと飲みほし
水で軽く洗う
ひかる
『いやだ奥様、私がやりますって。』
それじゃああとはお願いね、と調理場を後にした。
ひかるもカップを洗い終えると
引き出しから領収書を取り出した
ひかる
『お父さんの所に領収書届けてくるから、沸騰したらコーヒー作ってちょうだい♪』
領収書をピラピラさせながら廊下を歩いていく
残された2人
は め ら れ た !
最初のコメントを投稿しよう!