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部屋には暖炉があり、シャンデリアが一つぶら下がっている。
大豪邸、とまではいかないが、立派な家である。
その部屋の、大きなテーブルに1人ちょこんと座って朝食を食べる。
さくら
『ひかるさ~ん、朝食もうたべちゃった?まだなら一緒に食べたいな。』
花巻家の食事係として仕えている氷田ひかるに甘えるさくら。
ひかる
『あら、じゃあご一緒して良いですか?』
自分の朝食をさくらの隣に並べた。もちろん、さくらの朝食と比べて見た目は地味。
さくら
『あたしもそっち食べたいな~』
隣に置かれた食事を羨ましそうな目で見る。
ひかる
『何言ってるんですか、こんな適当に作ったもの出せませんよ!』
さくら
『ふふっ。でも良かった!今日ひかるさんと朝ご飯食べられて。』
ひかる
『そうですね~、奥様もご主人様も、朝早いですからね!私も奥様に負けないくらいのキャリアウーマンを目指しますわ!』
牛乳を一気に飲み干し、テーブルに力強く置きながら宣言する。
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