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「あの…どなた様ですか?」
そう思われても仕方がない
なんせ11年会えていなかったんだから
「あすか…誕生日おめでと
僕だよ?しょーただよ?」
本当はあすかがわかるまで
黙っておくつもりだった
だけど我慢できなかった
早くあすかに僕が誰であるか
分からせたかった
「しょーた…しょーたなの?」
あすかの瞳が潤んでくる
今にも泣き出しそうな感じである
僕はそんな姿を見ていられなくなって
手に持っていた花束を地面に落とし
あすかを抱きしめた
「あすか…愛してるよ…
だから約束を果たしに来た」
「やく…そく…?」
「あすか…僕と結婚してくれ…」
僕はポケットの中にいれていた
婚約指輪を差し出した
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