#00 始まり

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俺はその質問に答えられない ただ小刻みに震えているだけだった 「俺さ、鬼なんだ」 男はニッコリ笑って言う 「だから、いつか君のことも………奪いにくるよ」 そう言い残し、立ち去った男は闇に溶けていった 残された俺は、まだ何も理解出来ず、立ち尽くしたままだった その日は血のように紅い満月が昇っていた……――― .
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