綺那と烝と潜入捜査!

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「綺ちゃんは生まれた時から私のです!…そんなことより、どうして綺ちゃんに監察をやらせるんですかぁ!…ざきさん一人で十分でしょ!!」 こんな長い台詞を噛まずに言い切った総司。 「…何でざきさんやねん。」 呆れた様に呟く山崎。 「決まってんだろ?…島原への潜入なんてのは、女のが向いてるからな。…第一、綺那は女中兼監察だ。」 ため息をつきながらも正論を言って総司の説得を試みる土方。 「…綺ちゃんがもしも犯されちゃったらどうするんですかぁ!!」 「綺那だって、その辺の覚悟は出来てんだろ。」 『総兄、土方さんの言う通りだよ。覚悟なら新撰組に入った時から出来てるんだから。』 「……わかりました。じゃあ、無茶だけは絶対しないで下さい!…綺ちゃんにもしものことがあったら嫌です。」 渋々頷けば、これだけは譲れないというようにそう言った総司 『うん、わかった。ありがとう、総兄。』 こうして、総司の許可も降りたところで、綺那と山崎は準備に向かうのであった。
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