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「そういえば、綺那ちゃんは京弁と舞踊か三味線できるん?..お座敷では必要やで?」
首を傾げながら綺那に聞く山崎。
「一応三味線なら出来ますえ?」
流し目で山崎を見ながら京弁を流暢に使い、質問に答える綺那。
その雰囲気は遊女顔負けのものであったため、山崎は思わずドキッとした。
「ほな、大丈夫やな。...着いたでー。ここが綺那に潜入してもらうお店や。..女将にはもう話はつけてあるから、はよ行ってき。」
そうこうしているうちに店の前に着けば、ぺらぺらと喋る山崎。
綺那は山崎に気おされながらも頷けば、中へ入っていった。
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