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「じゃあな。」
そう言って立ち去る高杉。
綺那はボーッと突っ立っていた。
『........私、高杉に口づけされた?』
思い出せば途端に真っ赤になる綺那。
『...あの野郎!私の初めてを
取りやがった。』
唇に手を当てながらわなわなと震えながら、いつもより数段低い声で言った綺那。
『...とりあえず、帰ろう。』
落ち着いたのか、化粧を落とし、着物を着換えれば、
女将のお凛に世話になった。と礼を言って、屯所へと帰っていくのであった。
屯所に帰り、土方の部屋に行けば、淡々と今日あったことをすべて話して、部屋を出て行った。
残った土方と聞き耳を立てていた幹部たちがぶちギレていたのは言うまでもない。
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