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そんな話が屯所で行われている時、綺那と平助は甘味屋に着いていた。
ストーカーのように見回りをしている総司は見て見ぬふりだったがww
「綺那ちゃん、何食べる?...今日は俺が奢るから、好きなもん頼めよ。」
にかっと笑って八重歯を見せながら笑う平助。
「え?そんな、悪いよ。自分の分は自分で払うよ?」
おろおろしながらそう言う綺那。
「良いって、俺が奢りたいんだし。」
「わ、わかった。じゃあ「私はみたらし団子10本に餡蜜とぜんざいを!」
何か言おうとした綺那の言葉を遮ったのは言わずもがな、沖田総司である。
「ちょっ、総兄!」
「綺那ちゃんごめん。ちょっと用事が出来たから、注文するやつ決めといて。」
そういって立ち上がれば、総司の襟を掴んで店の外に出て行った。
「はぁ...。何にしようかな。」
1人残された綺那はこういう状況に慣れているのか、一人で品書きを見ているのだった。
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