[[迷いの小鹿]]

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   私には弱点がある    それは 男と虫 小学生の時はそうでもなかったのだが、 中学になり、 「鷹野さんてさぁ、変わってるよね」 「いつも一人だし、勿体無いよね」 「かわいいのに…」 「少しくらい笑えばいいのに」 「関わりずらい」 「変な子。」 そんなの聞きあきた。 私は笑わないんじゃなくて 笑えないんだ。 下品な話で盛り上がり、わらいあう彼女達とは 正直関わりあいたくない。 だけど、私が不登校になった理由は そんなもんじゃない。 寧ろ、それくらいなら 全然余裕だ。    その出来事は起こった。    私が中学の時、密かに恋を抱いていた人がいた。 名前は広浦 一馬 (Hiroura Kazuma) 向かいに住む男の子だった。 年は同じ。 学校も同じ。
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