食堂

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冬のくそ寒い風が背中を押すかのように吹き付ける中、おれは校舎を抜けて学食へと足を運んでいた。 時間は健全な高校生なら全国的に弁当を胃袋にたたき込んでいる時間だ。 普段なら俺もそれにならって平和に教室で弁当を食いたい。 しかし、おかんの寝坊により昼飯は学食のうどんとおむすびになってしまった。 たまにおかんはやらかす。 だが、それも悪くない。 学食の味はなかなかだし、なにより寒い中うどんが食えるのはかなりありがたい。 それにもう一つ。 学食には、あの人がいる。
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