ぢゅごん、誕生

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私の筆箱を投げたのは 信木裕(ノブキヒロシ)。 ちょっと悪いけど運動神経があって、クラスではモテる方だ。 私の事ばかりいじめてくるので嫌い…なはずだけど… 心の奥では気になっていた。 信木は男子としかツルマまない。 でも… 私には毎日毎日絡んできた。時には暴力もあったし、屈辱的ないじめもあった。 毎日泣いて毎日恨んで。 でも… 信木が接してくれるだけが、9歳の私にとって唯一小学校にいる証だった。
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