魔女と少年

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そして、満月の夜。 森は物音一つ聞こえません。 子どもの泣き声も聞こえません。 魔女は少年を呼びました。 「小僧、ついにお前の望みどおり動物にしてやろう。」 少年はうつむいたまま、言いました。 「魔女さん、実はお願いがあるんだ…。」 ―フェッヘッヘ…やはりこいつも同じ人間だ。命請いをはじめよった― 「なんじゃ、お前はよく働いた。聞いてやらんこともない。」 ―まだまだ…希望をみせてから叩き落としてやろう…―
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