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「…さむ、」
学校に植えられた木々がさわさわと揺れる
…まだ秋だけど、やっぱり日が落ちてしまうと身体が冷える
「…、」
リストバンドを見つめて、ゆっくりと外す
そのまま手の力を抜いてリストバンドを落とした
「…さよなら、涼介」
夜風に揺られ、落ちて行くリストバンドを見つめる
世の中って、
なんて歪なんだろう
なんて、真っ暗なんだろう
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