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「寂しいよ…、怖いよ…  裕翔くん…っ」 しがみついて泣き崩れる君を抱き締める以外に僕には出来なかった 「…っね、裕翔くん  僕最低だから、裕翔くんに  幸せになってほしいけどね  裕翔くんに僕以上の人が現れたら  …嫌だ、綺麗にね  僕のことは忘れて幸せになって  って言いたいけど…嫌だ…、」 「出来ないよ、そんなの」 僕はきっと、君が居なくなればまた、へらへら笑う嘘つきに戻るから、 「ほんとに?」 「絶対大丈夫。」 「…信じてる」 君との思い出があせそうになったら 僕はすぐに君の元へ行くから。
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