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「ねえ、けーと」 コロコロ変わる裕翔の表情は、昔から無表情なんて言われる俺には魅力的だった 「…ん?」 「いや、あの…  俺の何処が好きなのかな…みたいな」 ゴニョゴニョ小さな声で話す裕翔は困ったような、ちょっと期待してるような顔で俺を見つめる …ほんと、面白い 「秘密かな」 「え…っ」 ショックを受けたみたいにシュンと肩を落として眉尻を下げる …どうしてそんなに表情が豊かなんだろう 「逆に、…裕翔は俺のどこが好きなの?」 「全部。」 逆に問いかけたら真顔で即答 …なんか全部って恥ずかしいな 「あ、圭人てれてる」 「え?……あ、」 あまり表情に出ないはずなのに自分の顔が熱くなるのがわかって情けない声がでる 「へへ♪好きだよ圭人」 「俺は愛してるし」 いつもみたいに無表情で言ったんだけど鼓動が早まるのがわかった …今までなんであんなさらっと言えたんだろう 「…大好き」 「はいはい」 多分俺の喜怒哀楽の操縦は君がしてるのかな なんて、 裕翔には敵わないなんて思ったら頬が緩んだ 「圭人って俺と居るときだけ  そうゆう笑い方してくれるよね」 「そうかな?」 俺の背中にもたれ掛かって表情は見えないけど 多分また、裕翔は幸せそうに笑ってるんだろうな 「…、好きだよ」 「うん、俺も」 指を絡め会えばまた、心地良い沈黙が流れた end ちょっと大人ぶった(笑)
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