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「…」 ドアを開けて軽く焦った 抱きしめて眠ったのが丸解りにベッドにぬいぐるみが置いてあって 涼介はそれを見て 少しだけ笑って 照れ臭くなって、僕も笑った 「…、ごめんね?」 また少しゆっくり抱き寄せられて頭を撫でられる 「だいじょぶ…だよ」 「嘘つき、…ちゃんと説明するから、」 「うん…」 向かい会わせに膝に座って、 裕翔くんのこと、自分が悪かったこと、話してくれた 「…、そうだったんだ」 不思議と考えるのは裕翔くんのことで きっと裕翔くん、辛いだろうなあ… なんて、他人事みたいだけど 「…俺が悪かった、二人を傷付けるのが怖かった、でも結局、一番だめな方法で二人傷付けちゃった…」 「そんな責めないでよ」 僕が感じたのは結論、誰も悪くないってこと、 だってスキになったのは仕方ないし 裕翔くんがきっと一番苦しかったんだと思う …ちょ不謹慎だけど (圭人が頑張ればいいのに) なーんて、二人の恋愛事情に首は突っ込みたくない 「…ゆうり、」 頭を回転させる方向を間違えた、名前を呼ばれてはっとして涼介を見上げる 「…、俺、侑李が好き。  愛してる…もう絶対  傷付けないから…、」 「ばかっ!りょーすけ大好きっ」 ぎゅっと抱き着けば大好きな君の匂いに包まれて すこしだけまた、涙が出た
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