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「うわぁ、いつもながら美味しそう」
「ありがとな」
「いいえーこちらこそありがとうだよ~」
いつも、本当に美味しそうに食べるから、嬉しくて仕方がない。多分淳也は絶対モテるだろう。
「それじゃ」
「「いただきます」」
二人で合掌して食べるのは既に日課だ。最初は夕飯だけだったのが今では朝も昼も一緒。うん、俺が淳也に懐いてしまったのは仕方ないな。いつでも一緒なんて、これは仕方ない…淳也のせいだ。
「会長、あのさ…」
「ん?どうした?」
ご飯を食べながらそんなよく解らない事を考えていると、淳也がおずおずと話かけてきた。なんだかこの雰囲気淳也が嘘を打ち明けてくれた時と同じだ。
「あのさ…会長の事名前で呼んでもいいかな?」
な、ななな
「何だって!?」
つい、椅子からバンと立ち上がる。だって呼んで欲しいなとは思ってたけど、まさか本当に呼んでくれるとは。しかも淳也から!
「あ~、嫌なら「ち違う違う悪い。呼んで下さいお願いします。嫌じゃないです、嬉しいです。淳也に呼んで欲しいなって思っててそれで…」
つい荒ぶってしまい、あらぬ誤解をさせてしまい、慌てて否定する。もう自分が何を言ってるのかも解らない。
「ククッ…可愛いな」
慌てて否定していた俺は当然淳也がそんな事を呟いていたなんて気づきもしなかった。
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