2/6
前へ
/132ページ
次へ
私は別の世界を歩いてる。 この世界の私は血にまみれている。 見た目は私でも今の私とは全然違う。 それでもこれは“私”だと不思議と理解出来た。 ただ赤い目だけが艶かしく輝いている。 血だらけで歩く自分。 歩いても歩いてもどこにもたどり着かず、ただ歩いている。 微かに声が聞こえる。 『血をもっと…』 「誰?誰なの?」 私は思わず声に出す。 『血を…チョウダイ…』
/132ページ

最初のコメントを投稿しよう!

23人が本棚に入れています
本棚に追加