壊れていく日常

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「おはよう」 そう言って教室に入ると妙にザワザワしている。 「どうかしたの?」 親友の新垣舞(アラガキマイ)に声をかける。 「あ、おはよう。里穂」 そう言うと、舞は顔を寄せて「ねぇ、吸血鬼の伝説しってる?」と言った。 「…?知らない、何それ?」 私が聞くと舞は嬉しそうに、笑った。 「あのね、最近吸血鬼が出るんだって」 …吸血鬼?また非現実的な… 「姿は誰も知らない、ただ人を殺すんだって」 「…怖いね…って言うか非現実的だね…」 私は思わず身震いした。
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