逢いたい…

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だからって何もお寺にしなくても…。 わたしはそうですか、とだけ言って食を進める。 これでまた新選組の印象は悪くなるだろうなぁ…。 食べ終えて店を出るとわたし達は巡察の時間まで壬生寺で遊ぶことにした。 子供達は気持ちの切り替えが早く、つい先日まで山南さんが死んでしまったことを泣きながら聞いてきていたが今日はもう笑顔ではしゃぎ回っている。 そういえばお婆ちゃんが死んだときのわたしもそうだったなぁと思い出す。 そんなことを思っていると八木さんの家の為三郎くんが花を抱えてどこかに行くのが見えた。
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