序章
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真っ白な顔。 口元の髭を尖らせて、じっと見詰める三成に、左近は思わず頭を横に振る。 この主人に、左近の気持ちは分からない。 「へい、へい。お気を付けて」 左近の皮肉もロクに聞かず、三成は歩き出す。 左近も、門前までのお供と、背中を丸めて後ろに続く。 突然、足を止めた三成の様子に戸惑い、左近は見上げる。
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