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翌日、普通に学校に行った。
「新!幹雄のプレゼント、ペンダントにしたぞ!あげたら大喜びしてくれたぞ!」
「へぇ。」
イラついた。人のを盗んでおいて、自慢された。
本当にイラついた。
家にいた。
「時間経つの早いな・・・」
俺と久光と母でご飯を食べていた。
「今日智樹がお前から盗んだペンダントのことを自慢されたよ。本当にイラついたよ」
「うん。でも僕は大丈夫だよ。」
悲しげな顔で久光は言った。
翌日、学校に行ったら、智樹はいなかった。
風邪だ。ざまーみろと思った。
放送が流れた。
「体育館に集まりなさい。」
「一年生の智樹くんが、シーアウトで亡くなりました。」
さすがにビックリした。いや、気を失いそうなくらい、ビックリした。まさか、智樹がシーアウトになるなんて。
ボーッとしながら、家に帰って、庭に足を置いた瞬間。
「危ない!」
声が聞こえた。だが、だれもいない。父の声と、すぐにわかった。
「父さん!」
返事はない。
だが、様子が明らかにおかしい。
風がものすごく強く、地震なのか、揺れている。
「逃げろ!」
よくわからないが、父の声に従い、全力で逃げた。
振り向いた瞬間、ドアを開けて母が手を振っていた。
その瞬間、目の前が真っ白になった。
俺は倒れていた。ボロボロだ。
家を見たとき、完全に燃えていた。救急隊や消防車がいた。
そして、悲劇的な光景を目にした。
母が血を流しながら、苦しそうな声を出しながら、運ばれていた。
「母さん・・・。母さーん!」
俺も運ばれていた。
「待ってくれー!」
意識を失いながら、下を見たら、ペンダントが落ちていた。
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