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「んん・・・。」
からすの鳴き声、日差し、静かな所だな・・・。
ここは病院だった。俺は寝ていた。
「成宮さん!目が覚めましたか!よかったです!」
看護婦が俺に言った。
そうか。家が爆発したんだっけ。
「ん?母さん。母さん!」
母の姿がない。
「母はどこですか?母は?」
急いで部屋から出た。
隣の部屋のドアを開けた瞬間、母の姿が見えた。
「母さん!母さん!!」
起きない。
「落ち着きなさい。」
医者がやってきた。
「昏睡状態だ。今は目が覚めるのを待とう。」
「・・・」
そうだ。父は?
「父は?父はどこにいんだよ!」
「お父様は・・・、残念ながら・・・っ!」
「嘘だろおい・・・。嘘って言ってくれよ。おい!」
亡くなっていた。
あーーー!!
悲しみに暮れた。
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