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営業部に戻り、環さんに仕事を教わった。
仕事内容が前職に近いものもあり、意外とすんなり頭に入ってくる。
「大丈夫そうね。
私隣にいるから分からなかったら言って。
最後にチェックしてあげるから一人でやってみてね。」
「はいっ!」
「ふふっ、そんなに気張んないで。
空回りしちゃうわよ。
肩の力抜いて、優凪ちゃんの知識があればバッチリだから。」
ああ、なんて心遣いのできる人なんだろう。
見習いたいものだ。
「はい。やってみます。」
書類を片手に、パソコンのキーボードをカタカタと打ち鳴らす。
「環さん、終わりました。
どうでしょうか?」
「ん?見せてみて~
…大丈夫ね。完璧よ。
飲み込みがいいわね優凪ちゃん。」
「あ~良かったぁ~」
「じゃあ続けてお願いできるかな?
その他の仕事は、各営業さんに頼まれた資料を集めたり、書類用意したりと指示に従うことになるから、その辺は臨機応変にね。
分からなかったらその都度私に聞いてもらって大丈夫だから。」
「はい。ありがとうございます。」
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