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「ええ~!」
今度は私の声が部屋中に響いた…
「えっ?いつから知ってたんですか?」
「いや、確信したのはさっきだけど…初めから二人の間にある空気が何か変だと思ってたかな。ご近所とはいえ、やけに親しげだし…しかもあの先輩がね。
それに、優凪ちゃんが倒れた時の先輩、素になって焦ってたから…そうじゃないかな?とは思ってた。」
そんなに前から?
その頃はまだお互いの気持ちも確認し合えてなかったのに?
「俺は隠すつもりはないんだけどな…優凪が気にするから。」
「分かってる。私たち夫婦で止めておくから。
優凪ちゃん、私達は応援するから、何かあったら頼ってね。」
「…はい。ありがとうございます。」
環さんの言葉は今の私にはとても心強かった…
バレちゃったけど、良かったかもしれない。
「環…お前は探偵か…」
何も聞かされていなかった水谷さんが、至って真面目に呟いた一言に、三人で声を出して笑った。
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