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昨日帰宅すると、家の中から甘い匂いが漂ってきた。
きっと、ずっと家にいる本人は気づかないんだろうな…
明日だもんな。
まだもらってもいないのに頬が緩む。
「ただいま。」
平静を装ってうちの中に声をかけた。
「おかえり~」
明るい声が聞こえる。
しばらく落ち込んだ様子だった優凪にも笑顔が戻って安心した。
一人歩きした噂に優凪が悩んでいるのは分かっていたのに、俺は何も出来なかった…
環のおかげだな。
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