仁side②

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俺の強引な提案で、優凪が食事を作ってくれる様になって数日。 優凪のメシはどれも本当にうまかった。 仕事を終えて、帰宅するのが楽しみになった。 優凪のメシが楽しみなのか、優凪と過ごす時間が楽しみなのか、自分でも分からない。 …ただ、とても穏やかな気持ちになれる時だった。 今まで女といて穏やかな気持ちになったことなどなかった… 服やアクセサリーと一緒、俺にとっての女なんて飾りだった。 お互いの性欲を満たすため、恋人という存在になる。気に入らない事があれば別れればいい。 それでいいと思ってたし、それ以上を求めていなかった。 最近は、決まって女にそれ以上を求められることが面倒になり、恋人を作ることをやめていた。 今―― 性欲さえ満たされれば良かった俺の心が、なにか違うもので満たされていく… そんな感じがしていた。
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