一日目

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拾ってきたは良いものの... どうすれば良いのか 悪魔の自分が赤ん坊の知識ならまだしも育て方など微塵も分からない 赤ん坊の前でうろうろ歩き回りながら対処法を考えていればピンク一色の理事長室にガチャッと扉が開く音が聞こえる 振り向けば 「おい、この資料は.......なんだ、それは」 なんだ、ネイガウスか 「見て、分かりませんか?赤ん坊ですよ」 「それは分かる、なぜお前の前に居るのかと経緯を聞いている」 赤ん坊のことで頭がいっぱいな今、ややこしい奴が来た 「それより、赤ん坊の知識ありますか?」 「それなりならな..」 「おや!なら話しは早い!!では、『ふぇ、ふ、ぎぁぁああぁああ!!』...っ!!!!?」 「な、どうしたんですか!!?」 「オムツかミルクだな」 「....オムツなんかありません、ミルクは...牛乳なら」 「....ハァ、買ってくる..あやしておけ」 赤ん坊の鳴き声はこんなにも煩いものだとは 思いもしなかったが、それよりあやし方が分からない ふぎゃぁあああああ!! 取り合えず抱き上げてみようか.... 首を支えながらゆっくりと抱き上げれば煩い鳴き声が近付くのを我慢し胸に優しく納めれば体を少し揺らしてみる 「!!..おやおや!」 鳴き声のボリュームが少し下がった 新しい発見だ
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