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夢を観て これが偽りだと 何故、気付いてしまうのだろう…   遠い、懐かしい あの日 今でも そこにあるのだと、 真実を   欺いてまでも…   掴めない―真偽 振り切れない―違和感 抑えられない―狂気   差し延べられた その手を取り 楽園へと  堕落する…   現実は 夢のように 蜃気楼を纏う   ―もう引き返せない―   遠ざかる 総ての中で 貴方だけは 殺【はな】さない… “死”という 快楽に 貴方の その壊れた躯で… 狂った 意識の中で 僕だけを   消し去って…   “生”と云う 地獄を 貴方の 冷たい手で   切り裂いて
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