十一

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信じてる。 だから、信じたい。 「…寂しかった」 そうですかと満足げな表情を浮かべる課長。 私、早まりすぎたのかもね。 「だってキスだって…額だったし」 「物足りなかったですか?」 「…そ、そうとは言っ」 私の言葉を遮るように、私は課長の柔らかい唇を感じた。 「嬉しいですね」 「…散々泣かせといて最悪!」 私は課長の胸元を軽く押すとまた課長は引き寄せるようにし、優しく、でも今度は長めのキスをした。
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