十一

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「なんか渚ちゃんが他の人と結婚するの嫌だなあ」 「ハハハッなんですかそれ」 「情が湧いたよね」 課長はちびちびと日本酒を呑んでいた。 …全く耳に入ってませんって感じ。 まあある意味良かったのかな? 「おーい優、平気?」 「………ん?」 ―――ああ、完全に酔ってる。 目がトロンとしちゃってなんだか可愛らしい。 「酒弱いよな」 「…なにが」 「顔赤いよ」 「ハハ」 笑いごとじゃねえっ! 直ちに酒を止めさせ、キムタクさんは水を渡した。
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