十二

8/12
前へ
/265ページ
次へ
それからいろいろ散策した。 服みたり、家具みたり。 なんか懐かしく感じる。 あの時はただ、付き添いって感じだったけど。 ぶらぶらと街中を歩くだけなのにこんなに幸せな気分なのは、きっと課長が隣にいるからかもね。 「小泉さん、見て」 指差す先には豪華な池。 鯉がぱくぱくと口を開けて悠々と泳いでる。 たまたま歩きながら結構広い公園に来ていた。 「鯉の餌自販機ありますよ?」 「いいなあ!でも300円…結構高い」 「記念に買いますか?」 こう隣に座ってられるのも、時間がない。 私はウンと頷いた。
/265ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3013人が本棚に入れています
本棚に追加