十二

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「随分動揺してますね」 「あ~あ、高いのに」 ガッカリだ、やれやれ。 課長は私に微笑みかけ、いい思い出ですよと言った。 これも、思い出になっちゃうんだなあ。 少し寂しい気がするけど、思い出は私が覚えてる限り半永久的。 もっと、忘れない思い出を作りたい。 「…課長」 雰囲気とかわからないけど。 課長を軽く引き寄せて自分から唇へとキスをしてみた。 課長は目を丸くして驚いてたけど、次第に照れたような笑いをしていた。
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