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「私、ずーっと課長のこと待ってるから」
「…そうですか」
「だから、課長が帰ってきたら、その…」
ゴツンと頭を殴られ、え?と顔を上げる。
「鯉が見てますよ」
「え?え?」
そう笑って立ち上がり、私の腕を引っ張る。
そして私の肩を持って私の高さに合わせてキスしてくれる。
「…ど、どどどどうしました?」
その後私が頬を捻ってしまったのも無理はないと思う。
小さな四角い箱が課長の胸ポケットから出てきたからだ。
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