十三

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それから、何年も経って。 課長はもう33歳、私は28歳。 ハチ公のようにひたすら待ち続けた私。 死ぬことなく、ご主人様と出会える。 この駅で待ち合わせしてるのも、忠犬っぷりだ。 時計の針が12を示した頃、彼は帰ってきた。 「お帰りなさい、優さん」 「ただいま」 笑顔の課長に私は勢いよく飛び込む。 「…行こうか、渚」 優しい優しい腕の中。 私達の新しい生活がこれから始まる。 ~おしまい~
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