01---ミルクティーで告白

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  あの青頭が日向に『また来るよ』と言ってから一週間が経った。あれ以来、音沙汰は無い。 俺は学校が終ると、すぐに家へと直帰するようになった。しばらく待てば、学校帰りの日向がやって来る。 「太陽……ただいま」 この一週間、特に最初の三日なんて、本当に日向はぼろぼろだった。 ここまで日向が落ちたことは、中学入学以来、一度だって無かった。本人が以前、俺と出逢ってから変われたんだ、と笑っていたことを思い出す。 一週間で少しは治まってきたけれど、細かった体が更に細くなった気がする。 元々少食だったけれど、最近はほとんど食べていないようだ。
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