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ゆっくりと、時間をかけて日向はミルクティーを飲みきる。そのコップを机に置き、ベッドに乗った。俺はベッドの下に、背を向けて座ったままだ。
「今日学校でな、つぼみに勉強教えてもらったんだー。つぼみ、ああ見えて学年三位らしくて」
「へぇ……凄いな。太陽も頑張んなきゃ」
毎日、俺は学校であったことを日向に話すようになった。それは、日向からは何も話さないから必然的にだった。
俺の話を日向が笑って聞いてくれるから、俺も話をやめない。少しでも、日向が笑っていられるように。
「なぁ、太陽……」
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