01---ミルクティーで告白

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  早く泣き止めっての。そう思っていたら、不意に日向のズボンのポケットが震えた。携帯が鳴っている。 メールの新着画面に、『橘暁』と名前が出た。俺の手に、思わず力が入る。 「……あの青頭からか」 「うん。星が弾ける公園にて明後日、だって」 「果たし合いのお誘い?」 さぁ、と首を傾げて、日向は携帯を閉じた。明後日、か。もう少し落ち着かせる時間、欲しかったんだけどな。 「俺、日向に兄ちゃんいるなんて知らなかった。俺と同じ字でタカアキって読むんだって?」 「あー、うん。昔は一緒に住んでたんだけど、離婚で……」
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