9.16 自分の性格

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人見知りスキルは無意識で発動できるまでに昇華されてしまっている。相手の目を見ずに話をするなんて日常茶飯事で、それがどれだけ失礼な事が分かっているのに直せない。いや、分かっている“つもり"なのかもしれないけど。 「友達」だと思っている人達には愛想笑いを返し、冗談の鎧で素肌を隠す。つかみどころがない、と言えばなにやらミステリアスな感じがするが、自分のそんな行動に神秘性なぞ微塵もない。 信頼している“つもり" そんなんだから、いつまでたっても変わらない。勿論悪い意味で。 大学デビューも失敗した訳だし、残る道は社会人デビューか? やることなすこと全て嘘っぱちで誠意が垣間見える事のない自分は果たして就職できるのだろうか。 狭く、浅い自身の「多趣味」なんぞ何の役にも立ちやしない。 パラサイトシングルになるのも時間の問題か。 この世界が自分中心に回っていないことなんて知っている。 けど、実は自分がいないと世界は回らない、だなんて幻想を捨てきれないのは、この歳で人生を悟ったような気でいる自分がまだこの世界に 恵まれてないと卑下する自身の残りの人生に一類の希望を捨てきれないからだ。
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