天才スクール

阿維 ～教室～

でも、こいつ……。
必死で何かを伝えようとしている。

あの時の、俺みたいに…。人の足にしがみついてでも、プライドが万里の長城くらいあっても伝えなきゃいけない事……。

――友達になって

――見捨てないで

俺は、梅沢に向き直った。梅沢の顔には案の定、汗が浮かんでいた。

｢俺は、草河阿維。趣味は食べること。特技は空手。これで満足ですか？｣