桜 ~初恋~

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後で母上に言い付けてやろうと思いつつ、自分の教室へ向かう。 2-C あった、私の教室だ。 秋乃もうきてるかな? ドサッ これは、鞄の落ちた音。 「涼君…」 呟く声が教室に響く。 「はははっ!!何やってんだよ。そんなに驚いた?」 このカラッとした笑い声、やっぱり涼君だ。 彼の名前は、森谷涼輝。私の親友。でも、イギリスに住んでるはずだ…。 「何で日本に?」 「父さんが日本支社に転属になったから」
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