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ドアノブに手を掛けて、勇気を振り絞りドアを押した。
するとそこには、さっきの女が立っていた。
驚きのあまり叫びそうになったが、そこは必死にこらえ向こうの言葉を待つ。
「こんにちは、草河阿維さん」
女は、にんまりと気味の悪い笑いかたをすると、自己紹介を始め出した。
「梅沢結亜菜です。特技は武道、趣味は読書。一年間よろしく。」
自己紹介が終わると、ジッと見つめた。
「えっと…、何で俺の名前を………」
「何で名前を知ってるかって?それは簡単。寮発表の張り紙を見たからよ。同じ寮の人の名前は全て覚えたわ」
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