眠りの夜と目覚めの朝

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 「なんだ、その口調。 キモいぞおっさん。」 届くかは分からないがとりあえずツッコんでみた。 だって本気でキモいんだもん。  『うん? キ-モ-イ? あーー……、うん?』 おっさん達はまたひそひそタイムに移った。 口が悪いとでも言うつもりか。 暫くして、さっきのおっさんがもう一度コンタクトをとってきた。  『失礼、君の時代を間違えていたようだ。 2000年代の言語に合わせているが、これでスムーズな会話は出来そうかね?』 なんだよ、普通に話せんじゃねーか。 ……って、『君の時代』? 『言語に合わせて』? よし、とりあえず何故ここにいるのか、だ。 落ち着いて、直前の事をよく思い出すんだ。 えっと俺は……。 帰る途中で、変な、奴に…こ……ろ………。 ……………。  「……聞こえてる。 スムーズに会話も出来そうだ。 だから聞くぞ? 今日、何日だ? 西暦と月日で答えてくれ。」  『2311年、6月の24日だ。』  「マジで?」  『マジマジ。 超マジ。』 どうかしてる。 殺されて、目が覚めたら300年も先の未来だったなんて。 あと、おっさんの口調もどうかしてる。
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