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テンパる俺の心とは裏腹に静まり返る校長室。
ええい、ままよ!!
「お…おぉ、俺…は。 か、母さんが、共学は、ここしか許してくんなくて。 だ…だから、だな。」
うぅっ、水を打ったようだ……!!
「えっと……、その……、ふ、普通科です」
長い沈黙の後、実菓が口を開いた。
「ねぇ、あんたさ。」
「なんだよ。」
「自分の仕切りじゃないと上手く話せないタイプでしょ。 人の心を気にし過ぎじゃねwww」
「なっ、が、う…うぅ、うるせえ! 悪いか!!」
動揺しまくる俺が面白いのか、クスクス笑う花梨と珠姫。
笑わないで!!
これでも頑張ったのよ!!
コミュ障の俺にはこれが限界よぉ!!
「――……では、早苗さんには詳しいご説明をしますので、ここに残って頂いて、他の方々はお帰りになられても結構です。 ご迷惑をおかけしました。」
「じゃ、母さん説明聞いといて。 俺、車で待ってる。」
「ちょ、コンちゃん!?」と言う母さんを置いて俺は3人とその保護者達と一緒に校長室を出た。
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