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コイツの渾名は「モヤシ」で決定だな、と思いつつ、一応周りを見てみるが、モヤシは小走りで俺の所へ来た。
「えっと、早苗 昏さんだよね? ちょっと来てくれませんか。 お母様も一緒に。」
ああ、やっぱアレか?
あの欠伸か?
「いや俺悪くねえし。
悪いのはあのやたら話を引き伸ばし、更に3人に渡って同じ話を繰り返したあのティーチャー方であってだな……。」
俺を見る母さんの目が静かな怒りを湛えているのに気付き、
ハイパーガクブル状態で平静を装いながらも言い訳を続けていると、
モヤシは「ああ、いや、そう言うんじゃなくて」と、
「まあまあ」のポーズをした。
「正直な話、こっちが謝る事なんだけど。」
そう言ってモヤシは俺らを校舎内の校長室に案内した。
……入学前から校長室行きって何?
オオゴトやん。
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